統計では、全国の小学校の学級の約1割程度でいわゆる「学級崩壊」もしくは、それに近い状態が起こっているとされています。にもかかわらず、その根本的な防止策についてはいまだ研究、検討段階にあります。生身の人間と複雑な社会背景が絡む問題なので、「この方法で絶対に防げる」という明確な答えがでにくいのは当然のことなのですが、「学力の低下」を含め日本の将来に関わる子どもの問題ですから、模索しながら前進していくしかありません。現在挙げられている方法としては
1.教師の威厳を保つための家庭教育
家庭における「大人」に対する尊敬や畏怖の教育。これはまだ自我が芽生えるかなり小さな頃から取り組むことが重要。最近よくある「友だち感覚の親子関係」に偏重しすぎると、この感覚は育ちにくくなります。
2.教師の教育技術、問題解決技術の向上
問題行動に対する対処能力の向上や、児童同士の関係性を良好にするためのコミュニケーションプログラムの導入、先生自身の自己啓発プログラムなど。
3.出席停止、留年措置などの厳しい措置を取り入れる
4.小さな罰の導入(体罰にならない程度のもの)
5.地域ぐるみでの子どもとのコミュニケーションによって、大人との関わり方を学ばせる
などがあります。中でも、家庭や地域による子どもへの関わりの見直しは非常に重要であると考えられており、すべてを学校や先生の力量の責任にするのでなく、両者が手をとりあった対策が最も有効であるという指針のもと、様々な取り組みが始まっています。