個人的に子どもを持つ親として、また働く親として見ると、「学級崩壊」の始まりは、すでに幼児期に起こっているのではないかと思います。例えば、保育園とは便利なもので、預ければ、遊びや絵本の読み聞かせや食事やおむつ換えや昼寝の寝かしつけまで、親がすべきことを全部してくれます。そうすると、例えばたまの仕事の休みの土曜日、保育園が開いているなら、預けて自分が休んでしまおう、という気持ちになります。ちょっとした怠けですね。実際私もそうでした。それを繰り返して、重要な幼児期を過ごすうちに、子どもとの関わり方やしかり方や誉め方を忘れ、保育園や放課後学級にまかせっきりになっていっていないでしょうか。子どもは敏感ですから、その寂しさを表に出さないまでも、少しずつ心の中にためていきます。そして親が子どもの扱い方を忘れるように、子どもも親=大人への尊敬や愛情を疑い、信頼を失っていっているのかもしれません。小学校に上がってはじめてひとつの小さな社会に出たとき(クラス単位の行動や学習や生活のきまりごとなどの面で、保育園とは全く別の社会と言えます)、大人である先生やその大人が決めた決まりごとやクラスという社会単位の中で、どう行動していいのか分からなくなるわけです。その意味で、「学級崩壊」を起こさないためには、幼児期の親の関わり方が非常に重要なのではないかと思っています。「寂しさ」と「不安」を植え付けずに「尊敬」と「畏怖」を覚えさせる関わり方です。可能な限り、面倒がらずに子どもとの時間をさくことです。